＜逆上がり ３＞

逆上がりの練習開始です。保育園の庭にある鉄棒で。
保育園のお迎え後、１９時を回っていますから、
もう辺りは真っ暗。…街灯はありますけどね。

母　「さぁ、がんばれ！」
息子　「えっ？！お母さんもがんばるんでしよ？」
母　「えっ？！お、お母さんが先？」
こくっと頷く息子…

うっ、まずは見本を見せねば…
でも、ここでがんばり過ぎると、また明日に響くかも…
…えーい！やるっきゃない！
でも、やるなら回数少なく、成功させないと筋肉痛がひどくなる…

思い切って、えいっ！
うーだめ…

えいっ！ぶるっぶるっと首を振り
「怖がってちゃだめだ、もっと足を鉄棒の方へ振り上げて…」

もう、子供よりムキになってます。

えいっ！　…　　えいっ！　…　　えいっ！

「やった！やった！できたよぉ〜」
うれしぃ〜！息子とギュッ！！


息子はというと、両親のかなりのスパルタ指導にも耐え
がんばり、ほんのちょこっと補助をしてもらえば出来るようになり、
運動会本番は、ばっちりかっこいいところを見せることができたのでした。

＜逆上がり ２＞

「ねぇ、お母さんは、逆上がりできるの？」

うっ…
私だって、幼稚園児だった頃は、できました！
やっと背伸びして届くくらいの高さの鉄棒だってできたし
連続で何回も回ったものです！

でも、それはウン十年前の話…

よしって、鉄棒を掴んだものの

「こ、怖い…」

そう、回ることが怖い…

自分でもびっくりです。なんとも言えない恐怖心…

「わぁーお母さん、なんか怖いよー」

て言うと、

「怖くないよ！頑張れお母さん！！」と息子。


何回も挑戦するものも、結局１回も出来ませんでした。

翌日、腕、太もも…なんかあらゆるところが痛い…

そう、筋肉痛です。

あー情けない、情けない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　《つづく…》

＜逆上がり １＞

秋の運動会のシーズンですね。
我が家の息子が通う保育園でも運動会があります。
その競技のひとつ、障害物競走のなかに鉄棒がありまして…
逆上がり、前回り、なんでもいいから一演技します。
なんでもいいんですが、
でも、やっぱり逆上がりが一番かっこいい…
って雰囲気が保育園の中にあるんですね。

で、我が家の息子にできるか！？
　…できません。
まぁ、前回りはできるので、運動会では困らないのですが。

「せっかくだから、逆上がりの練習しよう！できたら、かっこいいじゃない？！」

この私の言葉で、やる気満々の息子。

さっそく練習開始です！

ここで息子、
「ねぇ、お母さんは、逆上がりできるの？」

　　　　　　　　《つづく…》