ないた あかおに

『カフェはなまる』に新しい絵本が追加されました。 


 「ないた　あかおに」です。

こころやさしい赤鬼は、

村の人たちと仲良くくらしたいと

思っています。

友達の青鬼が悪者に扮して、

赤鬼に花をもたせることで

赤鬼は村の人たちと仲良くなります。

赤鬼と青鬼の友情のお話です。

絵本のカバーには

「おにの世界にもある友情のうるわしさを　感動的に描いた

　ひろすけ童話の代表作」

とあります。

たしかに、青鬼は赤鬼のためにしたことなんだとは思うし

赤鬼は、鬼なのに泣いてしまうわけなので

二人の友情を感じるのですが

なんだか、二人とも幸せではないように思えて

私は複雑な気持ちになります。

赤鬼は、青鬼が姿を消した後も、心から村の人と仲良く暮らせたのでしょうか。

青鬼は、見知らぬ土地で、どうしているのでしょうか。

ちょっと意地悪な想像をすると、

　　　　　結構楽しく暮らしてたりして。

　　　　　ないているのは、赤鬼だけだったり…。

　　　　　青鬼のやさしさは、赤鬼をかえって苦しめたんじゃない？

なんて考えも浮かんだり。

もともと、外見だけで判断した人間がいけないんじゃない？

と、ちょっと筋違いなことを考えてみたり。

もっと、いい方法で赤鬼も、青鬼も、村の人たちも仲良くなれる方法はなかったの！？

なんて憤慨してみたり。

読むたびに、いろんな感情がわいてきます。

ご来店の際は、是非読んでみてください。